同志社大学ラグビーは全同志社を代表する。

ところが・・・だ。
そのコンセンサスが今まさに、
当事者たちの側から揺らぎ始めている。

茶谷さんと仰る京都にお住まいの同志社ＯＢの方から、
大学選手権初優勝前から３連覇、その後に至る時期の
資料をご寄贈いただきました。また、同時にお仲間の大川写真館様にも
ビデオテープのＤＶＤ化等のご厚意を賜りました。
この場を借りて、心から御礼申し上げます。

ＤＳＮではこれらの資料を継続して公開してまいります。
この時代の同志社大学ラグビー部は紛れもなく同志社の代表であり、
同志社にとどまらず京都の、いや関西の代表でさえありました。
この代表意識は自他共に共有されていたわけですが、
重要なのは、部員たち自身がそれを強く意識していたことです。

時代を懐かしむためだけの資料公開ではありません。
この時代の部員学生、一般学生、教職員が、
いかに同志社ラグビーを中心にして熱かったか。
その熱さの一端だけでもお見せできればと考えております。

また、初優勝に至る数年、
長く全国レベルで好結果を残せずにいた同志社が、
徐々にその存在感を学生ラグビー界で増して行きますが、
その陰には、打倒関東に向け本気になられたＯＢ会の方々の
ベクトルを一致団結させた献身があったことが窺えます。
同志社低迷の現状を容認できず、
同志社強化のプロジェクト化に向けて団結行動し、
現実にそれを成功させた人々の存在があったということですが、
この事実にも目を向けていただければ幸いに存じます。

30年前、間違いなくそこにあって、誰もが感じ取れた熱さ。
それはどこかから勝手に降ってきたのではなく、
危機感を共有する人々の手で生み出されものでした。
紺グレの誇りが揺らぎ、全同志社を代表する意識が揺らいでいる今、
30年後のわれわれがファンも含めて一致団結し、
30年前の人々にできたことの再現に挑戦したいものです。

お祭り騒ぎが再び、同志社に蘇ることを信じて。